にっぽん食糧供給プロジェクト

2010年12 月の記事一覧

2010/12
31

サヨナラ2010年。ヨロシク2011年。

Posted on 2010 年 12 月 31 日 by takumi

十勝おやじの背中を超える会が生まれてもうすぐ二年になります。

突進しまくった一年目に比べて、二年目である2010年はつまづきの年だったかもしれません。

2月のビーンズサミット以降、口蹄疫の影響で計画していたイベントを全て自粛。

畑でのイベントも食育活動も交流会も全て自粛という結論に達しました。

落ち着いてからも、一度緩んだアクセルを踏みなおすのは容易ではありませんでした。

修学旅行生受け入れに力を尽くしました。

まる麦プロジェクト2010とその一環である「とかちをたべる会」

今振り返ると結構大変だったなぁ~と思います。

まあ、概ねイメージどおり進んだのでいい思い出になってますけどね。

私事ですが、初めての子供が生まれたこともあり主体的に飛び回れなくて

思う通りにいかないことも多い年でした。

本当は、まる麦のレシピ配布イベントを年内に行う予定でした。

本当は、20店舗くらいの提供店を目指して店を回りたいと思っていました。

本当は、もう一度くらい参加型のイベントを行いたいと思ってました。

本当は、「あぐりとかち」がやってくれた「まる麦in帯広畜産大学」にも、

メンバーが何人か参加するだけじゃなくて、もっと伝えられることがあったと思っています。

全て私の不徳と致すところです。

修行が足りません。


反省点の多い2010年でしたが、いい年でした。

色々な方と繋がることが出来ました。

まる麦プロジェクトでお世話になった料理店の方々。

とかちをたべる会でおいでいただいた様々な業種の方々。

twitterを通して知り合った様々な地域の方々。

NHKの生放送にも出演させていただき、見た方からも多くの反響をいただきました。

そうやって知り合った方々と、オヤセナが届けたい想いについてお話することができました。

それも、一方的なメッセージ発信ではなく「対話」ができたと思っています。

表現する事に躍起になっていた一年目と違い、繋がりを確かな絆にできた年だったと思います。

本当に、多くの方々から応援していただきました。

ありがとうございました。


さて、2011年のお話です。

何をするかはまだ決めていません。

東京か大阪での交流会はやろうと思っています。

子供を対象とした食育活動も今年こそはやりたいと思っています。

畑でのイベントもやりたい。

札幌での交流イベントもやりたい。

まる麦プロジェクト2011も是非続けさせていただきたい。

やりたいことばかりです。

でも、現実はそう簡単ではありません。

何度も繰り返して申し訳ないのですが、オヤセナメンバーは全員本業があります。

本業優先、家族優先が会の掟なので、休みや睡眠時間を削るのが基本です。

そして、利益目的の活動を行わないので活動資金もありません。

メンバーで割り勘ってのが基本です。

つまり、動けば動くだけ負担が増えていくのです。

そして、他の会に入っていたり代表をしているメンバーも多くいます。

メンバー全員を集めての会合なんかは、そう簡単に開けません。

まる麦を飲食店に届けるだけでも、なかなかスケジュールが組めなかったりします。

今年も、それでご迷惑をおかけしたところもあります。

まる麦イベント期間が終わっても、お礼に伺えてもいません。

本当に申し訳ありません。

至らぬことの言い訳をするつもりはありませんが、ご理解いただけると幸いです。

オヤセナは、ビジネスの付き合いや頼る頼られるという依存型の付き合いではなく、

できる人ができる範囲で同じビジョンを目指す、仲間として繋がりたいと思っています。

それぞれの立場を理解して、協力できる関係でありたいと思っています。

なんだか、やっぱり言い訳に聞こえちゃいますね。修行が足りません。

それだけ読むと、「そんなに大変なら辞めたらいいじゃない。」ってなりそうなものですが、

誰も辞めないんですよね。

「十勝おやじの背中を超える会」でしか表現できない事があるから。

「十勝おやじの背中を超える会」じゃないと届けられない想いがあると信じているから。


2011年は、オヤセナにとって重要な一年になるでしょう。

望む望まざるに関わらず、この国の都市と農山漁村や農業を巡る環境は大きく変化します。

今後の日本のあり方を決めると言っても過言ではないその問題の答えが決まります。

その中で、オヤセナは何をしなければならないのか。

農業や食という切り口で、「大切なもの」を表現できるのだろうか。

独りよがりなメッセージにならないだろうか。

都市に住む人や、農業関係者以外の方に理解してもらえるのだろうか。

正直、自信があるわけではありませんし怖いという気持ちもあります。

今ある問題は「農業」と「生活」。「農業」と「文化」を切り裂く力を持っているからです。

数字にならない価値を切り捨てることを促す力を持っているからです。

でも、やらなきゃいけない。

今ある状況に沿って考えるんじゃなくて、考えるままに動かなきゃいけない。

受身ではいけない。自分たちが何を想っているのかを伝えなければいけない。

それが必要だと思うから。今やらなきゃいけない思うから。

後になってから「過去」を評論するのは簡単だし傷つかないで済む。

自分は何もしていないのにそうなった。自分は悪くないって言えるから。

その方がリスクはないし、安定して安全に暮せるでしょう。

でも、オヤセナは信じています。

僕らにできること。僕らだけじゃなくて、日本に住む全ての人にできること。

それは、過去を評論することじゃなくてこれからを創ることだって。

自分じゃない何かのせいで「良くない今」があるんじゃなくて、

「未来を創るための今」があるんだって。


若手農業者集団「十勝おやじの背中を超える会」。

未熟者の集まりなんですよ。20代と30代の人生経験がない人間の集まりですから。

おやじの背中を超えられていない人間の集まりなわけですから。

ただ、その背中を尊敬しているし、尊敬しているからこそ超えたい。

それは背中を否定することじゃなくて、今の環境を作ってくれたことに感謝の気持ちを持つ事。

「親父達が作った今」が抱える問題を盾に批判することでは、背中に追いつくことさえできない。

そして、親父達が求められたことじゃなくて、今あるべき姿を目指すことなんだと思います。

それが、唯一おやじの背中を超えることじゃないかと考えています。

言うのは簡単ですが、簡単に超えさせてくれる親父じゃないんですけどね。


誤った表現をすることもあるかもしれません。

ちゃんと伝えられなくて、何かを否定しているように捉えられるかもしれません。

オヤセナを応援してくれる人に、不快な思いをさせてしまうかもしれません。

本当に怖いです。今この言葉を書いているときも、アップしていいのか躊躇してます。

私が意図しない解釈もあるでしょうし、誰かに不快な思いをさせてしまう可能性があるので。

でも、やらなきゃいけない。進まなきゃいけないんだと思います。


一歩目がなきゃ何もはじまらない。

オヤセナは、一歩目を踏み出してみようと思います。

皆さんもなんらかの一歩目を踏み出してみませんか?

皆が幸せになる一歩目を、多くの人が踏み出せば、必ず良い未来に向かうと思いませんか?

なんか偉そうな書き方で申し訳ないのですが。


2010年から2011年へ。

0から1になるんですよね。

一歩目を踏み出すには最高!!

強引なこじつけで恐縮ですが、2011年もオヤセナをよろしくお願い致します。

2010/12
20

キーワードは○○。

Posted on 2010 年 12 月 20 日 by takumi

木村俊昭さんの講演を聞いてきました。

ことのはじまりは11時くらい。

ゆっくり寝ていたところ、「木村さんの講演会があるよ」とのお知らせメール。

以前、プロフェッショナル~仕事の流儀~を見て以降、一度話を聞いてみたいと思っていた。

これはチャンス!!

今日の「久々にゆっくりする」という予定をキャンセルして出動。

期待を裏切りませんね。

素晴らしい講演でした。

地域活性化とは何か?を考える良いきっかけになりました。


客体から主体へ

「地域活性化のためには工場誘致だ!!」

もちろん、地域を考える上で雇用は欠かせない。

僕がオヤセナをやっていられるのも、仕事があってこそですから。

利益を求めないオヤセナの活動は、仕事という生活のベースがあってこそできることです。


ただですね。それは一歩間違うと依存体質に繋がることだと思いませんか?

木村さんがおっしゃる「客体」の真の意味はわかりませんが、多分パッシブなことだと思っています。

どこか他人事な状態。状況も原因も結果も、好ましくないことはまわりのせいってな感じでしょうか。

地域活性化は、誰かにしてもらうことではなく、その地域の住民が自ら行う事だと思います。

第三者の目線は必要ではありますが、主体は地域に愛情を持つ住民でなければならない。

ビジネスベースだと、儲からないとやらないというのが当たり前。

しかし、地域活性化はそういうことじゃないでしょう。

つまり、地域活性化のキーワードのひとつは「客体から主体へ」です。

確かにそうですよね。

待っていても誰も何もしれくれないですよね。

地域活性化の成功事例は、そこに住む人々が、自分たちで何かを成し遂げたからこそですもんね。


地域を知る

この地域には、どんな技術があって、どんな職人がいる。

そして、それはどれだけ価値のあることで、どんなことなら協力してくれるか。

地域にはまだまだ知らない情報が眠っています。

十勝にも、凄い人や凄い技術があるんですよね。

近江さんや炭工房さんなんかはその典型。

多分、探せば他にも色々とあるんでしょう。

その情報を知らない。そして、蓄積して繋げようとする人がいない。

多分、それをしていたのが木村さんなのでしょう。

それが出来る人だから、小樽市役所から内閣府に引っ張られたんでしょう。

それも、待っているんじゃなくてやらなければいけない。

無理のない範囲で少しずつでもいいから。


オヤセナの活動でも、知ることの大切さを実感することが多々あります。

まる麦プロジェクトなんてホンとにそうでした。

玄麦を欲しがっている料理人の方がいるなんて、想像すらしませんでしたから。

知ることから繋がりが生まれているのがオヤセナの活動でした。

キーワードのふたつめは「地域を知る」です。


関わる人を評価する

だいたい全てのことはそうなんですが、名前が残るのは「長」がつく人ですよね。

それはしょうがないというか、全部の人の名前がいちいち出てきたら長いですもんね。

だからといって、そういった人たちが何の評価も受けないようでは、悲しすぎますよね。

木村さんは言っていました。

未来に残したい取組や地域が一生懸命取組んだことは、動画で記録して図書館に置けばいいと。

面白い発想ですよね。

図書館に行けば、自分のお父さんやお爺ちゃん達が、「今」を作るためにどんな苦労をしたのかがわかる。

すごくいいことだと思います。

地域に対する考え方も、ないものを考えるのではなく、どんな価値があるのかを考えるようになるでしょう。

そして、名前は残らないかもしれませんが、自分達が取組んだことの映像が残る。

これ以上にない充実感を感じられるのではないでしょうか。

自分がその立場になっても嬉しいと思います。

これがみっつめのキーワード「関わる人を評価する」です。


全体を最適化する

全体最適化。

よく言われることではあるのですが、難しいですよね。

どれだけ考えても、見えない部分が出てきたり、人間は欲深い生き物なのを実感したり。

数名のグループですらそうなのに、地域を全体最適化するのは本当に難しいでしょうね。

ただ、考え方としては単純なことなのかもしれません。

特定の誰かや何かが、何も独占しない。

出来る限り、全てをオープンにして分け合う。

これができることでのみ、一体となって主体的な地域活性化が行われるのでしょう。

オヤセナの場合、一番揉めそうな利益がないので結構簡単です。

皆払ってばっかりですから(笑)

よっつめのキーワードは「全体を最適化する」です。


将来を担う人材

言わずと知れた子供のことです。

地域に住む子供達が、夢を描ける地域でなければいけない。

その夢を見せる義務が大人にはある。

「お前は勉強していい大学に入って、ここから離れなさい。」

そう言っている親が多い地域は必ず疲弊していく。

そりゃそうですよね。

自分の子供に住んで欲しくない地域が活性化するわけがない。

やはり、大人である我々が、地域に誇りを持つことが一歩目。

そして、その価値を正しく子供達に伝える義務がありますよね。

最後のキーワードは「将来を担う人材」です。



木村さんのお話はとても勉強になりました。

全国の色々な事例を交えてくださったので、とてもわかりやすいお話でした。

それは、オヤセナの活動ってなんだろう?と考えるきっかけをくれました。


僕は、地域活性化のためにオヤセナをやっているわけじゃないと思っていました。

活性化してやろうみたいな表現はおこがましいと思っていました。

ただ、自分を育んでくれた十勝という地域への誇りと愛情はあります。

これは多分皆さんも一緒じゃないでしょうか?

そして、僕と同じく、地域活性化と聞くと、何か別世界の話のように聞こえませんか?

地域活性化ってのは行政関係者や各団体の偉い人がやるもんだって。

すいません。僕はそう思っていました。


でも、木村さんの話を聞いて思いました。

地域活性化は自分達がやるもんなんだって。

誰かがやるだろうでは進まないんだって。

そして思いました。

地域活性化とは、地域への誇りと愛情を持つ人が、それを表現することなんだって。

だから僕は自信を持って言えます。

オヤセナは地域活性化のために色んなことをやってます。

そして、これからも色々な地域活性化に取組みます。

それが言えるようになったことが、今日の一番嬉しいことです。

そして、私には心の師ができました。

木村さん。心からありがとうございました。


P.S
そういえば嬉しいことが。

講演終了後に、名刺交換をさせていただいたとき。

「ああ~。おやじの背中を超える会ですね~。」と木村さんに言っていただきました。

存じていただいていたのでしょうかね。

だとしたらとっても光栄なことです。

見てくれている人は確かにいる。

これは、僕らのモチベーションです。

2010/12
2

外出禁止令の理由

Posted on 2010 年 12 月 2 日 by takumi

初めての子供が生まれたんですよね。

外出を禁止しているというよりは、外に出たくないのです。

息子をお風呂に入れるために直帰したいのです。


そんな勝手極まりない理由のために自分の殻に閉じこもっていたところ、

いつのまにやら「まる麦の和」が広がってきています。

先日7店舗になりましたと報告したばかりで申し訳ないのですが…。

いつのまにやら帯広市外でも協力していただける店舗登場。

皆農繁期が終わってオヤセナメンバー張り切ってるな~!!と思っていたところ、

実は十勝の外にも広がり、札幌でも始めてもらってました(゚O゚;エッ!

しかも数日前に…。

完全にチェック漏れ。油断してました(; ̄Д ̄)


HOKKAIDO LIFE DEPARTMENTさん。

友達の友達の友達。

もとい、札幌で活動する仲間です。

コンセプトこそ違え、「農」や「食」を切り口として頑張っているという点では一緒。

地域は違えども、農業を盛り上げたいと思っている仲間です。

札幌の方は、一度足を運んでみてくださいね。


そして、まる麦 in 北の屋台

結構評判良いようですね。



梶さんが屋台で食べた方と触れ合ってきました。

飲んだくれてきたわけじゃないですよ。

美味しくてお客さんも嬉しそうでよかったって言ってました。

4日(土)までの開催なので、残り期間も僅かです。

一度は行ってみて下さいね。



まる麦PJは年内を目処に動いています。

麦は無償提供ですが、特に謝礼を払っているわけではありません。

料理の知識がない私の想像でしかないですが、

使い慣れない粒のままの麦を試すのは、大変なことだと思います。

自分の店で提供できる料理にするまでには、かなりの試行錯誤があるんだと思います。

できたとしても、僕らのプロジェクトは年内いっぱい。

利益出したくても条件厳しすぎですよね。

どの飲食店も、利益目的で協力してくれているわけじゃないんですよね。

僕らの想いを理解してくれて、お金じゃなくて協力してくれているんだと思います。

これが、僕らの目指す「心」と「心」の「つながり」なんだと思っています。


まる麦プロジェクトスタートは2ヶ月前。

新聞に取材していただき、興味を持った飲食店の方々からメールをいただきました。

まる麦プロジェクトの説明のために飛び回りました。

試作用のまる麦を配り歩きました。

皆、仕事が終わってから走り回りました。

少ない休みをまる麦のために費やしました。

疲れていても「つながり」を広げたかったから。


その成果が少しずつ広がってきています。

本当にありがたいです。

若いだけがとりえの僕らでも、できることがある。

そう信じることができます。

皆さんの応援あればこそです。

まだまだ、伝えたい事を表現するには力不足だと実感しています。

それでも、焦らず一歩ずつ進んで行こうと思います。