にっぽん食糧供給プロジェクト

2012年3 月の記事一覧

2012/03
10

卒業される皆様へ

Posted on 2012 年 3 月 10 日 by takumi

今日はAgrication Symposiumの打ち上げでした。

それにかこつけて、今年畜大を卒業するあぐりとかちの火ノ川君と小田島さん。

大学を一年休学して、僕の師匠を手伝いに来てくれた本木さんの送別会。

なんか色々くっつけてやりました。

いや~。

本当に楽しかった。


しかし、彼らにちゃんと伝えていなかったのでこの場を借りて。

そして、今年卒業し就職される全ての方へ。



考え続けてください。

表現し続けてください。



就職すると、職場の看板を背負うことになります。

望む望まないに関わらず、自分に枠組みができることになります。


もちろん、それは必要なことです。

仕事に誇りを持つことは大切です。

そして、お客様には新人もベテランも関係ありません。

その自覚を持たなければなりません。


しかし、それは線を引くことにもなります。

立場、状況、都合。

そんな大人の事情が出来てきます。

「○○で働く自分はこうしなきゃいけない」

そんな考え方にならざるを得ない場面が出てきます。

もちろん、個人の考え方と組織の考え方が一致していることもあります。

ただ、そうじゃない場合もあります。

私の場合、初めて就職した会社がそうでした。


組織の考え方が本当に正しいのかどうかは誰にもわかりません。

その答えは結果論でしかないのかもしれません。

そして、組織の考え方に異議を唱えることは容易なことではありません。

特に新人のうちは、教育というアプローチで徹底的に叩き込まれます。

それに逆らうべきではないし、理解するまで学ぶ必要があります。。

また、わざわざ喧嘩して、生きづらくする必要はありません。


ただ、「考え続ける」ことを忘れないでください。

その考え方は、自分の考えと一致しているのか。

組織の枠組みの中だけで考えてはいないか。

自分にとって都合の良い答えになっていないか。

それは「本質」なのか。


考えることをやめてしまうと、見えなくなるものがあります。

与えられる情報だけを盲目的に信じると、都合の悪い答えを排除するようになります。

そこで生きている自分の都合で考えるようになります。


そういう人を評価する組織はあります。

そういう人の方が、組織にとっては使いやすいから。

しかし、私はそれが正しいことだとは思いません。

自分を小さくしてしまう行為だと思います。


また、目の前の仕事に忙殺され、考える余裕がないこともあります。

日々の仕事をするだけでいっぱいいっぱいになることはあります。

というか、そのぐらい仕事に集中した方が人は成長します。

それは、否定されるべきことではありません。


ただ、そこで満足しないでください。

枠組みの中だけで生きようとしないでください。

生きた通りに考えるのではなく、考えた通りに生きてください。


確かに、人と違うことをするのには勇気が必要です。

浮いていると言われてしまうこともあるかもしれません。

それでも、自分の信じることを貫いてください。

そして、それを表現してください。

人に対して言葉にしなくてもいい。

想いをノートに綴るだけでもいい。

絵に描いても歌に込めてもいい。

どんな手段であれ、自分の信じることを表現してください。


信じた道が本質から逸れていなければ、必ず理解してくれる人がいます。

理想を共有できる人がいます。

それこそが、本当の仲間です。

その仲間を作るためにも、「表現する」ことを止めないでください。


残念ながら、今は何を信じていいのかわからない時代です。

正しさなんて、人の数だけあるのかもしれません。

だからこそ、自分を信じてください。

信じられる自分を創ってください。

創ろうとする生き方を選んでください。

そうすれば、あなたの人生は輝いているはずです。


なんか、偉そうに書いてきましたが、伝えたいことはひとつです。

卒業おめでとう。

2012/03
4

Agrication Symposium

Posted on 2012 年 3 月 4 日 by takumi

2012年2月26日。

おやせな初の札幌イベントAgrication Symposium 2012を開催しました。

今まで、食べることや畑での体験を中心としたイベントを開催してきたおやせなですが、

シンポジウムという会議室でのイベントは初めてでした。

今回は、北海道大学の先生のご協力もあり、学生さんと一緒に色々考えたい!

とノリノリで北大開催を決めたわけです。


しかし、十勝や東京でやるのとはわけが違いました。

まず、見通しの甘さがありました。

知り合いに声をかけてもらえば、ある程度簡単に参加者は集まるだろうと思っていましたが、

当てが外れて全く集まらず…。

twitterfacebookで頑張って広報。

参加者の層がわからないため、進行イメージが組めない。

まあ、物事には必ずはじまりがあるんだから…ということで、強行。

そして、開催日が近づいても参加者全然集まらず…。

情けない話ですが、リアルに中止を検討しました。

しかし、知り合いのご好意により、全道版紙面に告知記事を載せていただきました。

これでようやく決心しました。

失敗してもいいからやろう!と。



そんなドタバタした運営でしたが、内容は質の高いものだったと思っています。

まずおやせな会長 梶宗徳によるおやせなの目指すものと活動事例報告。

北大農学部の小林先生による北大マルシェの取り組み。

十勝の農村ホームステイの仕掛け人 近江正隆の取り組み。

そのどれもが、「作り手」と「食べ手」を繋ぐこと。

互いが互いを知り合うことを目的としており、

それこそが今必要なことであるとのメッセージが込められているように感じました。



3人の話を聞いた後に、「農業における繋がりの意義」と題したワークショップを行いました。

参加者は少なかったのですが、北大の関係者や学生の方。

行政関係の方やNPOの方、農業関係企業の方々。

それぞれの分野で活躍される方ばかりがお集まりになっていました。

そのため、ディスカッションは非常に濃い内容が話し合われておりました。


私がいたグループでは、以下のような議論が行われていました。

スイスでは、海外産玉子が1個20円。国産は1個70円で売られているが、

小学生ですら、農業を支えるために高い国産を買うのが当たり前だと思っているという。

では、我々は1個70円の玉子を買うのだろうか?

買わないのだとすれば、何があれば買うようになるのだろうか?

その議論の中では、70円の価値を感じられるストーリーや理由を理解すること。

もっと、農業が生活の身近に感じられること。

会いに行けるアイドルならぬ、会いに行ける農家がいれば、

もっと身近に感じられるのではないか。

そのようなことが話合われていました。


ディスカッション終了後、各グループの議論内容を報告していただきました。

私には理解できないような高度な議論をされていた様子のグループ。

方法論に特化して議論したグループ。

テーマそっちのけで、流れに任せて議論を進めたグループ。

それぞれの特徴が、各グループの報告から感じることができました。

その中で、あぐりとかち 小田島さんの報告は胸にくるものがありました。

彼女は、今年の春に帯広畜産大学を卒業して、十勝の酪農家のところに就職します。

つまりは、新規就農です。

「食べ手」から「作り手」になる私だからこそできることがしたい。

その想いの一端を語る彼女からは、「農業にかける」想いがヒシヒシと伝わってきました。

おやせなが出来て3年。

発会当時は、それこそ全てをおやせなに捧げるべく走り回ってきましたが、

ここ最近は、メンバー個々も成長と共に忙しくなり、モチベーションが落ち気味でした。

そんな弛んだ気持ちにガツンと来るスピーチでした。



そして最後に記念撮影。

片付けに手間取っていたせいで、帰ってしまわれた方も結構いらっしゃいました。

参加いただいたのに写っていない皆様、本当に申し訳ありません。

その後、打ち上げに行ったようです。

私は車で札幌日帰りだったため参加できませんでしたが(無念…)


帰りの高速では、占冠で下ろされて23時から日勝峠にアタックすることになったり、

JR組みは不具合により、帯広到着が早朝4時になったりと様々なトラブルはありました。

それでも、本当に実施してよかったと実感できるイベントでした。

繋がりを実感できました。

また、必ず札幌でイベントを開こうと約束しました。

当日参加できなかった方からも、次回札幌開催時に協力したいとの応援をいただきました。

本当に嬉しかったです。


農業を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。

しかし、制度や方法論云々ではなく、もっと本質的な価値を考えること。

農業や食が何なのかという共通認識を持つことが大切だと思っています。

それは、難しいことではなく、つながること。

「作り手」と「食べ手」が理解し合って支えあうこと。

それだけのことなんだと思います。

たいしたことはできないかもしれません。

それでも、おやせなにできることをひとつずつ形にしていこう。

ひとりひとり繋がりを広げていこう。

その想いを新たにするイベントになりました。


あっ!

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